ゴープリ1-47
「新たなプリキュア、Go! プリンセスプリキュアの一員『咲き誇る花のプリンセス』ことキュアフローラが人類の守護者として現れた」


「そして、別の宇宙における地球でも私の先代ともいえるプリキュア・キュアギャラクシーが誕生していた」


「後にそのキュアフローラでさえもライブドールへと変えた彼女はどのようにしてプリキュアになり、そして何故、人類の為に戦おうとしたのか?
今回は先代キュアギャラクシーの戦いを振り返っていこう………!!」


というわけで「ライブスタープリキュア・ゼロ」第1話の投稿です。
前回が0話でプロローグ的なエピソードでしたので今回から本格スタートです!!



ライプリー1



小説本編・ライブスタープリキュア!はこちらのリンクから!!




ライブスタープリキュア・ゼロ
#01 茅ヶ崎輝


「正義の味方が来たからにはもう負けない!!」

ビシッとバイタルを指指すライブプリキュア・ギャラクシー
しかしバイタルはニヤリと笑う。


「俺の部下がクレアカネだけだと思ったか!
ゆけ、フロストロ!!」


地面がひび割れ、中から氷を作られた巨大なオオカミのような怪獣が出現する。
体毛は純白であり、見ただけでも身震いするような凍気が纏われていた。


「グオオオオッ!!」


フロストロは口から冷気を放ち、攻撃
ギャラクシーはバリアを張って、攻撃を防ぐ。


「氷タイプには炎タイプ………!!」
[レッドフィニッシュ!!]
「プリキュア! ギャラクシーファイヤーボム!!」


ギャラクシーは周りに火球を展開し、一気にフロストロにぶつける。
しかしフロストロに決定的な一撃は与えられなかったようだ。

「私は星の力を炎や電気に変換して攻撃している
純正の炎の力でない分、相性で勝っていても致命的な一撃は与えられないか………」

「フン! 今までは勝手に暴れさせていたが今回は俺がいる!!
そう簡単には勝てないぞ?」
「くっ!!」


フロストロに腕を噛み付かれるギャラクシー
触れた所から少しずつ凍りつけられてしまう。


「冷たい………」


プリキュアの力で護られているのにも関わらず、寒気が全身に伝わる。
どうやら敵も相応の実力者であるようである。
これが幹部の力というものだろう。


「新しい力を試してみるか」
[チェンジファッション! ヤマトヨサコイ!! 花や踊れやいろはにほ!!]
「さぁて、パァーッとパァーッと行くよ!!」


ヤマトヨサコイにチェンジしたギャラクシーを灼熱に燃える2本の旗を振るう。
この形態になれば、攻撃力・素早さが底上げされる他、ギャラクシースパークでも変化させる事が出来ない多彩な武器を使う事が出来るのである。


「舞傘・青嵐!!」


群青の舞傘で冷気を防ぎ、放ち終わった所を刀で斬りつけていく。
刀からも熱波が放たれており、フロストロの身体は熱で動きを鈍らせていく。


「マズイ!!」
[ヤマトフィニッシュ! 踊れや踊れ舞吹雪!!]
「ハッ!!」


灼熱の炎に包まれた状態からの跳び蹴りが放たれる。
豪炎のギャラクシーがフロストロの身体を貫く。
フロストロの身体はズシリという音共に倒れてしまい、爆発した。


「やった!!」
「流石ギャラクシー!!」


スーノとルーノはギャラクシーと共にハイタッチを交し合っていく。
バイタルは口を噛みしめながら、リアクション芸人のようなオーバーアクションをしながら盛大に悔しがっていた。


「チッ、覚えてろ!!」


バイタルはワープして消えてしまう。
ギャラクシーはキョロキョロと辺りを見回すが、気配はもう消えていた。


「凄い! 凄いよ!!」
「………」


私は思わず、ギャラクシーに向かって拍手してしまう。
ギャラクシーはこちらを見て、一瞬驚くがすぐに真顔に戻る。


「ゴメンね!
でもアナタの戦い、凄い鮮やかだったから………」
「………」
「さっきキュアギャラクシーって名乗ってたけど……それがあなたの名前なの?」
「………」


ギャラクシーは何も言わずに飛び去っていく。
言葉が通じてないのだろうか? いやだがさっき使っていた言語は明らかに日本語だったはずだ


「一体、あの子は………?」


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イーヴィルの浮遊要塞
宇宙に存在するこの要塞の中では母星からこの星を侵略する為に首領フィクサーが率いる、イーヴィルの幹部達が日夜、地球侵略を画策していた。


「一体、奴は何者なのだ!?
いつもいつも我々を………!!」
「あの妖精達の用心棒のようにも見えますねぇ」
「人間と妖精がグルだと!?
ふざけた真似を………!!」
「では次は私、ケルブルムが………」
「俺が行く!!」


ケルブルムを押し退け、再びバイタルが名乗り出る。
ケルブルムは不満気な顔でバイタルに立て付く。


「アナタ………」
「次も俺が行く!! お前に手柄は渡さん」
「何をバカな事を」
「いいぜ、行って来い」
「おお! ありがたき幸せ!!
少し時間を貰います!!」


そういってバイタルは自室に戻っていく。
ケルブルムは納得できない顔でフィクサーに意見を申す。


「いいのですか!?」
「いいさ、いかせてやれ
お前は立派な大人だから少しは子供に甘くしてやんな」
「何故、そんなに奴には甘い事を!!」
「ああいう奴はやらせるだけやらせた方がいい
案外、そういう時の方が実力というものは出せるもんだ
どんな奴も油が乗っている時に活躍させるにかぎる」
「………」
「今はアイツの顔を立たせてやれ
それに今のお前はプリキュアに対して、油断している
そんなようじゃ、足元を救われるのがオチだ」
「そんなバカな!!」
「この手の展開じゃ、油断した方が負けなんだよ
それが定番だ」
「ムムッ………!!」
「そう怒るな
お前の実力は俺がよく知っている
お前の出番はいずれ作るさ」

フィクサーはニヤリと笑った……


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1か月後……


「プリキュア! ギャラクシースラッシュ!!」


今日もギャラクシーの戦いがテレビで報道される。
私がテレビを点けた頃には怪物が一刀両断され、爆破している時であった。
ギャラクシーは今日もマスコミの質問には何一つ答えず、飛び去っていく。
あれから数週間経ち、一般人やマスコミにもキュアギャラクシーの事が浸透されるようになった。
しかし、未だにその実態は掴めずにいた。


「プリキュアって一体何者なんだろう?」
「おーっす!!」


私がキュアギャラクシーに対し、ポッと顔を赤らめているとドアがバン!と開き、茅ヶ崎さんが姿を見せる。
彼女はすっかり病院の常連となっており、何人かの看護師や医者とも親しくなっていた。


「茅ヶ崎さん……また来たの?」
「いやー、色々疲れたからさー」
「学校の勉強とかやっぱりやってるの?」
「まぁ、それもあるけどさ………」
「ん?」
「あ、気にしないで
それより、それは……何?」


輝が見たのはキュアギャラクシーに関する様々なグッズであった。
雑誌、小さいポスター、ぬいぐるみ等もグッズもキュアギャラクシーのものであった。


「じゃーん! 見てよコレ
キュアギャラクシーのぬいぐるみ!!
お母さんに頼んで買ってきてもらったんだー!!」
「『正義のヒーロー、キュアギャラクシー』ねぇ
当の本人の許可は貰ってないのによくこんなグッズとか作るよねぇ」


輝は呆れ顔をしながら、ぬいぐるみを見つめる。
音夢は尊敬の眼差しで雑誌に映っているギャラクシーの写真を見ていたが、やがて1つの疑問を切り出す。


「………ふと、思ったんだけど」
「ん?」
「何で、プリキュアは私達を守ってくれるんだろう………?
無欲で人間の為に戦っているんだとしたら、私憧れちゃうなぁ!!」
「そーんな立派な理由じゃないと思うけどなぁ」
「どうして?
自分の為にならないのにどうしてこんな事をしているの?」
「多分だけど彼女は『幸せは跳ね返ってくるもの』だと思っているんじゃないかな?」
「『跳ね返ってくる』……?」
「悪い事をすれば自分に悪い事が跳ね返って不幸になってしまう
でも、いい事をすれば自分もきっといい事が起きて幸せになれる
そういう風に物事を考えているから、プリキュアは誰かの幸せの為に戦えるんじゃないかな?」
「そういうもん?」
「逆に……そういう風に考えでもしなくちゃ、こんな命懸けの戦いなんかしないでしょ?
神様とかいるかどうかは知らないけど、人に幸せをもたらす人を神様は見捨てないと思うんだ」
「茅ヶ崎さん?」
「あ、ううん! 何でもないの!!」

その後も1時間程、談笑し、輝は帰っていく。
最初は騒がしい人間ぐらいしか思ってなかったが、今では彼女との時間も悪くないと思えてきたのであった。

「幸せや不幸は跳ね返ってくるもの……か
そっか、プリキュアもただの慈善事業じゃないよね
彼女は信じているのかな? 神様とかそういうのを……」


だとしたら、少し親近感が沸く。
私もそういうのを信じたいと思っているから………


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数日後、私と輝は浦和に来ていた。
浦和にはパルコというデパートがある。
私達はそこで映画を見たり、服を見たりして、お出かけを堪能していた。


「どう? こことかもいい所でしょ?」
「うん」
(自分の足で歩ければもっと幸せなんだけどね………)


いつか足でこの地面を踏む事が出来れば………
だが、それは到底、敵わない願いだろう


「じゃあ、次は本屋にでも………」
「ウワァァァァァァァッ!!
イーヴィルだぁぁぁぁぁぁ!!」


市民が逃げていく。
もはや、この辺りではイーヴィルの出現は日常茶飯事となっていた。
勿論、ここ以外の地域……たとえば東京などにも数体確認されていたが、ここ埼玉よりは出現数が少なかった。
都心ばかり狙うのは人口密度が多い地域を執拗に狙っているからだろうか?


「またイーヴィル!?」
「逃げよう! 音夢!!」
「うん!!」


そういって輝は車椅子を押しながら、デパートの外へ出ていく。
既に外の広場には多くの人々が屯っていた。


「ふう……茅ヶ崎さん大丈夫?」
「ゴ、ゴメン
急に走って気分が悪くなっちゃった
ちょっとトイレ行ってくる………」
「えー………」


本当に緊張感のない人である。
まぁ、そういうマイペースっぷりが面白い人であるのだが


「輝!」
「準備はいい?」
「さて………行くか」


スーノとルーノは既に来ていた
そう言ってトイレに行くフリをして物陰に隠れた輝は胸の裏ポケットからギャラクシースパークを取り出した


「さぁて……今日もやるか
プリキュアのお役目って奴を!!」
[プリキュライブ! キュアギャラクシー!! 銀河戦姫・ギャラクシア!!]
「ギャラクシィィィィィィィィィ!!」


虹色の光に包まれ、輝はギャラクシーへと変身
そのまま光と共に怪物が出現した所まで飛び立っていく


「行きなさい! アルマート!! ……ん?」
「テヤッ!!」
「キュアギャラクシー………!!」

今日も来てくれた、キュアギャラクシー!!
これで勝てる!!

「来ましたか、プリキュア………」
「見慣れない顔ね………」
「ええ、私の名前はケルブルム
イーヴィルの頭脳です」
「名前に興味はない
皆の幸せの為に戦うだけよ」
(そうすればその幸せは自分に跳ね返ってくるから……!!)


ギャラクシーに変身すると本当に自分がもっと幸せになれそうな気がしてくる。
これが『力』が自分に齎してくれるお蔭だろうか……?


「ハッ! タァッ!!」

格闘戦でアルマートに対抗するギャラクシー

しかしアルマートは微動だにしない。


「………ッ!!」
「フフフ、どうかな?」
[ギャラクシーフィニッシュ! 輝け銀河!!]
「プリキュア! ギャラクシーシュート!!」


ギャラクシーの光線がアルマートに向かって放たれる。
しかし光線が直撃したのにも関わらず、アルマートは少し後退しただけで致命的な一撃は与えられなかった。


「硬い!!」
「当然です
アルマートは我々が飼い慣らしているイヴィルモンスターの中でもトップクラスの装甲を持っています
そんな光線が通じるとでも?」
「だったらこれよ!! プリキュア! 必殺・二刀斬り!!」

ギャラクシースパークを変化させた剣とギャラクシーブレイガンを上から振り下ろしていく。
しかしアルマートにはキズがついている様子はない。


「くっ、コイツ硬い………!!」
「アナタにはスピードには優れていますが、パワーは今一つ
そんな軽い一撃ではアルマートにキズ一つつけられませんよ」


ケレブルムは余裕の笑みを見せる。
アルマートは戦車のように強固な皮膚を持っている。
ギャラクシーの攻撃は到底、通用しないのである。


「だったら!!」
「させない!!」


ケルブルムは腕から電流を放つ。
ギャラクシーはバリアを張る時間も貰えずダメージを受けてしまう。


「キャアアアアッ!!」
「キュアギャラクシー!」


遠方で見ていた音夢はつい声を出してしまう。
今までのような力任せの戦いではなく、相手に対して合理的な戦法をしてくるあのケルブルムという男
確かに並の強さではないようであった。


「ク………」
「アナタには色々聞きたい事があります
何故、アナタはプリキュアと手を組んでいるのです?
一体、我々が初めて地球を攻撃しようとしたあの日、何が起こったのです。」
「…………」


音夢は過去の事を思い出す。
そう、プリキュアになった時のあの日を………


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イーヴィルは数か月前、秘密裏にこの地球を侵略を進めようとした。
だが、ことごとくプリキュアに阻止され、幹部であるバイタルが引き連れた軍団が侵略を進める事になった。
しかし、バイタルが思った以上に派手に進攻を進めようとした事でイーヴィルの存在がマスコミにも知られるようになったのであった。

自分と妖精との出会いはその日の事である。
引っ越す前にたまたま怪しい軍団を目を付けられ、襲われその際にプリキュアになる事を迫られたのだ。
後にスーノとルーノの話によれば、イーヴィルは10代の少女を狙っているという話であった。
かつてある世界においてある存在が第二次成長期の少女達の感情エネルギーに目を付けたように10代の少女を狙うのが奴らにとって最も効率のいい負のエネルギーの搾取方法であるらしいのである。


「グオオオオッ!!」
「な、何なのよコイツら!?」
「危ない!!」
「アナタ達は!?」


怪物・カーゴイルは翼を動かし、こちらに強襲してくる。
2匹の妖精が小型の拳銃を召喚し、怪物に向かって放つが怪物は分厚い皮膚でそれを耐えきる。


「ウウ………」
「やっぱりこの装備じゃ無理か………
あの兵器が使えないと………」
「でも、あれはまだ僕達じゃ扱えないよ?」
「分かってるけど………」


2人が話し込んでいるとカーゴイルは身体から黒い光を放つ。
すると輝達は光の檻の中に閉じ込められてしまう。


「しまった!!」
「何この檻!?」

檻は非常に硬い鉱石によって生成されているようであり、とても壊せそうにない。
檻の隙間からも脱出できそうにはなかった。

「これじゃあ、全然出れない……」
「ルーノ、こうなったら………」
「うん、これじゃあもう"あの手"しか……」


龍騎ー2
「出してくれぇ! 出してくれぇ! 出してぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「お、落ち着いて!!」
「深呼吸! 深呼吸!」
「そんな事……今の状況で出来るわけないじゃないですか!!」

あまりの状況に言葉遣いまで変になってしまっている輝
2匹はそんな輝を見かねて、顔にタックルをかましてくる。


「痛ーッ!?」
「落ち着いて!!」
「ここから出る方法はある!?」
「ど、どうすればいいの!?」
「このスティックの先端をその人形の足裏に当てて!!
そうすればプリキュアに変身できる!!」


そういってスティックと人形を取り出すスーノ
ルーノは説明をしているが、輝は困惑してしまう。


「『プリキュア』!? 何それ!?」
「とにかく早く!!」
「わ、分かった!!」


言われるがままにドールをリードする輝
するとスティックことギャラクシースパークからガイダンス音声が流れ、人形が光に包まれる。


[プリキュライブ!]
「へ?」


輝は人形と共に光に包まれる。
すると輝の中に『宇宙』が入り込んでくるかのような錯覚に襲われる。
眩しい光に思わず、目を閉じていた輝だがようやく光が消え、目を開けた時には輝の姿は大幅に変化していた。


「変わったァァァァァァァッ!?」
「やった! 成功だ!!」
「これで勝てる!!」
「え!? え!? 私、どうなっちゃったの!?」
「とにかく僕の指示に従って!!」
「う、うん!」


そのまま、スーノとルーノに言われるがまま、攻撃し、技を発動し、怪物を撃破
何とか一段落し、ギャラクシーはヘタヘタとその場で座り込んでしまった。


「お、終わったの………?」


変身を解除する輝
今でも自分が生き残っているのが奇跡に思えていた。
輝は手で拳を作る。


「これが私の力………」
「ねぇ、これからも一緒に戦ってほしいんだ」
「へ?」
「そのギャラクシースパークは一度、イニシャライズしちゃったら他人はプリキュライブする事が出来ない
だから………!!」
「お願い!
私達と一緒にイーヴィルと戦って!! 地球を守る為にも!!」
「地球の為に戦うってそんなの私………」
(いや、でも………)


自分には何も利益がないのに誰かの為に戦うなんて正直、バカげている。
でも、幸せは返ってくるものだ。
だったらもしかしたらこれで正義の味方として戦えば、大きな利息がついて自分に幸せが跳ね返ってくるかも…………
勿論、神様を100%信じている訳ではない。
だが、『正直者やいい子は報われる………』
それがこの世の道理であるはずだ。 いやそうでなければ納得いかない。

「うん! 分かった!! 一緒に戦ってあげるよ!!」
「「ありがとう!!」」


そう、自分はこの平凡な生活に満足していない。
周りやTVを見れば、自分よりも幸せそうにしている人間ばかりなのがどうしても納得できずにいたのだ。
もし、少しでも何かがズレていれば自分は裕福な生活をしていて、才色兼備だった………
そんな人間が羨ましかった。 自分よりも幸せな生活をしている人間がいるのがどうにも理不尽で許せなかった。
裕福な人間が憎いわけではない。 だが、自分が非凡な環境であるのが憎かったのであった。
産まれてこれから何十年も生きていくのなら、イージーモードで暮らしたいのが誰もが思う事である。
自分がハードモードで人生を過ごすのは気に食わなかったのだ。

「私はもっと幸せになりたい
お金にも、頭脳にも恵まれたそんな人間になりたい………」

そうだ正義の為に誰かの為にいい事をすれば、必ずそれは跳ね返ってくる。
いい事を重ねれば、きっと幸せになれる! 幸福になれる!!
人の不幸を願う奴に私は負けない………!!


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「ウオオオオオオオッ!!」
「な、何だ!?」

獣のように吠える輝
すると身体がオーラに包まれる。

「この力は……一体………!?
こんな不承な事が起きるなんて!!」
「ギャラクシーレッグショット!!」


足からエネルギー弾を放っていくギャラクシー
アルマートは少しずつ押されていくが、やはりまだ決定的な一撃を与えられていない。
だが、気のせいだろうか。 アルマートの身体に微かなヒビが付いていた。


「戦車には戦車で!!」
[チェンジファッション! パンツァーディアンドル!! 戦車道! パンツァー・フォー!!]


素早くギャラクシースパークを拾い、スマホギャラクシーを起動し、チェンジファッションを起動させる。
するとアルマートと同じく全身に鎧を着こんだような姿となるギャラクシー
ヤマトヨサコイと比べて、素早さが低いもののそれよりも高い攻撃力と防御力を得ているのが大きな特徴である。
まさに『戦車人間』と言える姿になっていた。


「何だ、今の動きは!?
我々のデータの数値を超えている!?」
「うおりゃあ!!」


戦車の装甲を利用して、アルマートを殴りつけるギャラクシー
その一撃一撃が重く、確かにアルマートの身体に応えていた。
イーヴィルがバイタルらとの戦いで得たデータ以上の強さを彼女は持っていた。
ケルブルムがその有り得ない状況にパニックになっている間にギャラクシーが必殺技の態勢に入る


[パンツァーフィニッシュ! 砲弾ドッグファイト!!]
「プリキュア! パンツァークエイク!!」


全身の砲門から砲撃を放つギャラクシー、その砲撃によってアルマートの身体はボロボロになってしまっていた。


「バカな!
あの装甲が破壊されるなど!!」
[ホワイトフィニッシュ!!]
「プリキュア! ギャラクシーストライク!!」


全身のクリスタルを白く光らせると大ジャンプするギャラクシー
そのまま白銀の光を纏いながら急降下キックを放つ。
キックはひび割れた所を正確に狙い、アルマートを貫く。
アルマートは貫かれた所からガラガラと身体を崩していき、やがて爆発してしまった。


「おのれ、覚えてろ!!」

ケルブルムは捨て台詞を吐きながら、逃げていく。
ギャラクシーは周りの様子を見るが、どうやら敵は完全に逃げたようであった。

「よし」
「プリキュア………いつもありがとう!!」


ギャラクシーの前に音夢が現れる。
見ると他の一般人もギャラクシーの前に寄ってたかっていた。


「あ、ああ、どうしたしまして………
ってアナタこの前の………」
「良かったら、サインをくれませんか?
私、昔から足が動けなくて………
でも、プリキュアの戦いを見て私、自分も変わりたいなぁ、って思ったんです!!
どんなになっても諦めないその姿勢に感動して!!」
「悪いけど、そういうのは受け付けてないの
ゴメンね!!」
「あ、プリキュアが逃げたぞ!!」
「ダメだ、追い付けない!!」

そういってギャラクシーは上空へ飛び立っていく。
音夢はポカーンと空を眺めていたが、その瞳はキラキラとしている。

「キュアギャラクシー、憧れちゃうなぁ
私もあんな風に強くなれたら………!!」


尊敬の念を強める音夢
彼女はまさに名の通り、宇宙のように手が届かない存在であった。
でも、自分はなりたかった。
ああいう風にもっと輝きたかったのだ………


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「フン、情けない奴め」
「君は何度もやっても失敗したじゃないか
全く情けないねぇ、バイタル」
「1回でも成功すればいいんだ!!
数撃った方が得だろう!?」
「フン、失敗する度に の信用を失くす事を考慮した方がいいよ」
「な、何だと!? 貴様……!!」


ケルブルムに挑発され、憤慨するバイタル
ケルブルムはフィクサーに頭を下げる。


「も、申し訳ございません!! 次こそは必ず………」
「いや、次は俺が選抜したコイツでいく」
「「え!?」」
「お前の実力は理解している
だがどうやら今は奴らのように風向きが向いているようだ
奴らは人々の声援や正義に燃える心を糧として、戦っている
そう奴らの力の秘密は『想いの力』だ」
「想いだと………!?
そんな不完全なものに負けているというのか………!?
認めん、認めんぞ!!」
「今回ばかりはバイタルに賛成です
そんなものに我々が負けているなど!!」
「いや? 認めた方がいいかもしれない」
「「なっ!?」」
「理屈がどうあれ、お前らが負けている理由がそこにあるのは明らかだ
人間というのがどういうものなのか……コイツで試してみたい」


そういってフィクサーが取り出したのは人形であった。
人形は中世的な顔つきをしており、一瞬男子と思われたがよく見ると胸に膨らみがある。
どうやら彼女は女のようであり、しかも……


「それは………!?」


フィクサーが取り出したのはギャラクシーが使っていたギャラクシースパークによく似た形状のスティック
そうそれは彼らが解析して制作したイーヴィルスパークであった。


「奴との戦いの中で奴のデータを収集し、コイツにインプットした
さぁ、出番だぞ、キュアバトラー………!!」


to be continued………