ハピプリ 34-3
「ハピネスチャージプリキュア………
どうやら別の世界では物語として伝承されているらしいわね。この前も映画にされていたようだし
奴らは最初こそ未熟だったが、着実に成長しているようね。」


美沙輝はスマホギャラクシーを見ながら、1人呟く。
オリジナルプリキュア………彼女達と自分は余りにも違いすぎる。
どうして、ここまで自分に利益のない事を沢山やりたがるのか。
自分が華魅を救おうとしているのも『自分のせいで犠牲になってしまった華魅を救う事で自分の正義が間違っていない事の証明』だからなのに


「そういえば私の初めての戦い………
折角だから振り返ってみるか。 俗に言う、私のビギンズナイトを!!」



というわけで今回は「ライブスタープリキュア!」の第1話DC版を丸々載せる特別篇です。
『ただのPixivの使い回し(コピペ)じゃねーか!!』と言う方もいると思いますが………ご安心ください。
今回は追加シーンを加えた特別版です。
31話まで書いた事によって色々、追加できるようになったシーンとかもあるのでちょっと色々加筆・修正しているのでそちらも楽しんでいただければ嬉しいです。


Pixivはログインしないと入れないサイトであるので「たけ坊の小説見る為だけに会員登録するのめんどくせーよ!」とか「ログインの仕方分からねぇ! ユグドラシルぜってぇ許さねぇ!!」という方もいると思いますしね。
とりあえず第1話だけでも見てみて、色々と感想を言ってくれると嬉しいです。(なるべく具体的なアドバイスや指摘をしてくれると分かりやすくてこちらも助かります。)



では、続きから本編開始です!!

第1章:銀河-ものがたり-の始まり


[プリキュライブ!]
「アナタは………!?」
「もう大丈夫 安心して………!!」


虹色に光るピンク髪の少女
鮮やかに光る髪やコスチューム、そしてそれを纏う少女は余りにも整った顔つきをしており、こんな危機的状況にも関わらず、私はすっかり見とれてしまっていた。

そう、今私は通っている病院で謎の敵に襲われ、行く手を塞がれ、万事休すの状況であった。
だが、目の前にいる謎の魔法少女らしき存在が現れ………


「貴様、我ら『イーヴィル』の邪魔をする気か!?」
「………!!」
「黙秘権を行使する気か!? 許さん!!
ゆけ、クレアカネ!!」
「ピルルッ!!」


赤い鳥のような姿をしている巨大なそれは同じく巨大な翼を大きく広げ、そこから燃えた羽根のようなものを乱射する。


「危ない!!」
「………」
「えっ………?」


何故だろう。 私だったらその場ですぐに逃げ出したくなる状況なのに謎の安心感がそこにあった。
すると少女の腕が光ったと思うと前方に虹色のバリアが展開され、攻撃を防ぐ。
私はその間に車イスを使って後方に逃げ、その戦いを見つめる。
本当はもっと遠くに逃げるべきだったのかもしれない。
でも、この時は……いやこの時から私は彼女の近くにいれば『絶対大丈夫』というありもしない根拠を胸に秘めていた。


「来て………!!」


少女の手が突き出されると、変身に使った虹色に光るスティックが出現
さらにそのスティックは姿を変え、弓の姿となる。

流星のごとく鋭く放たれた矢はクレアカネの羽根を貫く。
クレアカネは悲鳴を上げ、翼から血の代わりに火の粉を撒き散らしながら、その高度を下げていく。


「貴様、何者だ!?」
「私の名は………」


そして………月日が経ち


辺りが赤く燃えている。
ここはかつて、私達家族の家だった場所だ。
炎自体はもう見慣れた。 何度も戦っているんだから

辺りには多くの人間が死んでいる。
死んで当然だ。
妹を私達の目の前で殺し、人類の為に戦った戦士達を「化け物」呼ばわりした屑な人間達だから

隣には死んだ妹の前で未だに泣き続けている少女がいた。
頭もよく、それでいて誰よりも優しい少女は私の大親友だ。
私の妹が死んだ事を私と同じ・・・・・・いや私以上に悲しんでくれる、こんな汚らしい世界で生まれたとは思えないぐらい、純粋で綺麗な子だ。
私の友達を泣かせたこの世界を私は許さない。


「ゴメンね……!!
私が戦う事を選んだばっかりに………!!」


友は悲しんだ。
当然だ。 会った頃から私以上に慕ってくれていたんだ。
確かに私と違っておしとやかだし、頭もいいし………
正直、私よりもずっとお姉さんだった。
けど、そんな無邪気な妹の笑顔はもう見れない………


「大丈夫……!!
大丈夫だから………!!」

私はエネルギーを分け与えながらも大粒の涙を流す。
涙は友の胸に落ちるが、すぐ炎の熱で蒸発する。

「もうすぐ回復するから……!!」
「うん……」


心身ボロボロになりながらも私は優しく微笑む。
だが、傷は徐々に癒えていくもののその表情は笑顔ではあるが全く心からは笑っていないものであるのはきっと彼女には見透かされているのだろう……


「許さない………
私達から全てを奪った、アイツらも、全ての世界も、いや全ての宇宙も!
全部、作り変えてやるんだから………!!」
「うん………」


作り変えてやる。 この世界だけじゃない。 理不尽なクズな大人を全て消して私達が全てを支配するんだ……!!
炎が燃え上がる中、私達の憎しみの炎はそれ以上に燃え上がっていた………



ライプリー1
第1話:銀河の戦士、ギャラクシー


パチッ
朝になり、目が覚める。
覚えていないが凄く悲しい夢を見た気がする。

「なんか、変な夢を見てたような気がするけど………
気のせい?」

目にかかった長く黒い髪を整え、カーテンを開けようと私は窓際に近づく。
そんな時、ふと空が光った気がした。
カーテンと窓を開けて、私はそれを黙視する。

「……ん?」


空が光った所から何かが降ってくる。
それは段々、近づいているような気がした。

「まさか………」


私は窓から距離を離す。
やがて、「アアアアアアアアァァァァァッ!!」と共に『それ』は降ってきた。
『それ』は人ではなく、ぬいぐるみみたいな風貌をしていた。
窓から離れていなければ頭にぶつかっていただろう。

やがて『それ』は私の部屋の床にぶつかり、頭を擦っていた。

「………」
「え? ここはどこ?」
「………私の家だけど。」
「フーン、キミはここの家の子?」
「そうだけど?」
「じゃあ、お願いがあるんだけど……」
「いや、私こんなロクでもない悪戯をする奴のお願いを聞きたくないから。
どこにスピーカーあるの、アンタ?」
「へ?」


そういって私はそのぬいぐるみ?の顔を何度も引っ張る。
ぬいぐるみの顔はお餅のように伸び縮みする。
次にウサギ並みに長い耳を引っ張ろうとすると、叫び声をあげる。
どうやらおもちゃの設定上、耳を触れられるのはかなりタブーのようであった。


「痛い痛い痛い!! お願い話聞いて!!
それに僕はぬいぐるみじゃなくて、妖精です!!」
「あー、そうか。
スピーカーごしにいる奴は相当、ファンタジー好きなんだな。
でも私、そういうの嫌いだから」

そういって私は窓からそのぬいぐるみを投げた。

「ニャアアアアアアアアアアア!!」


ぬいぐるみ?は道路にボトッと落ちる。
しばらくは動かなかったがやがて涙なのか、ぬいぐるみの周囲に水たまりが出来ていた。
彼女、星道美沙輝が「涙も流せるとは…なかなかハイテクなぬいぐるみだ……」と感心する時間は僅か0.05秒にすぎなかった。
だが、すぐさま怒号を発す。


「スピーカー越しの奴! 邪魔になるからさっさと片付けなさい!!」


そういって私は窓を閉める。
妙な悪戯を受け、イライラする。
外に出ようと、仕度する。


「今日はあそこに行くか………」


そう言って私は机から『ある物』を取り出す。
それはスティックのような形状をしていた。
ここに引っ越してきた頃に偶然、庭で手に入れたものだけど………未だに用途が分からない。
でも、何故か捨てられずにいた。 ………何で?
何故だか分からないが、コレを捨てたら後悔する気がしたのだ。


「コレって何なんだろう?」


見る度に疑問に思うが、いつもその答えは見つからない。
まぁいいや、と思い私はそれをしまう。
この後、行く場所は既に決まっていた。


----------------------------------------------☆ ☆ ☆------------------------------------


「着いたか。」


日本の埼玉にあるこの地域は近年、都市開発が進んだようで、反対側にある大きな裏山を除けば、かなり近代化が進んだ場所である。
そんな少しずつではあるが、近代化が進んだ都市にちょっぴり不似合いな小ぢんまりとした喫茶店「アイティー」だ。
だが、美沙輝…星道美沙輝はここが気に入っていた。


「マスター、コーヒー」


カラン、と音が鳴り終わらない内に私は定位置の席に座る。


「いらっしゃい、美沙輝ちゃん
ちょっと久しぶりじゃない?
って・・・・・・またコーヒー?」
「別にいいでしょ、マスター
客が頼むものにケチつけないでよ。」
「だって・・・・・・・・・・」


この喫茶店のマスターである貴佐洋子とは美沙輝が中1の夏に引っ越してから、半年近い付き合いだった。
だから彼女にとっては美沙輝がコーヒーを飲んでから、どうなるかは大抵想像できていた。


「まぁいいわ。 コーヒーね。
優奈ちゃん、お願い!!」
「はい!!」
「ん? 新人雇ったの?」
「ええ。 親戚の子なんだけど、ちょっと色々あってね・・・・・・・・」
「フーン・・・・・・・・・」

ここの店はマスターが自らの夢の結晶であった。

「自分の店の『色』は大事にしたい」といって、滅多な事では人を雇わない主義だったはずだが・・・・・・・・
そんなにその新人は凄い人材なのだろう。


「メニューは決まりましたか?  ご注文は何でしょうか?」

うさぎー2
(ここで『ご注文はうさぎですか?』とか言ったら面白かったんだけどな………)

その新人はメモ帳を持ってこちらにやってくる。
驚いた事にその新人はまだ幼そうな容貌である茶髪の少女であった。
ちなみにファミレスとかでよく店員が持っているあの機械を使わないのは「貴佐流」もとい「予算削減」だ。 なかなかにセコい。


「さっきの話、聞こえていたでしょ。 コーヒー」
「他には?」
「私はコーヒーとしか言っていないはず
それ以外には何も頼んでないはずよ。」
「わ、分かりました・・・・・・・」

飲み物しか頼まなかった事が疑問なのだろう。
まぁ、確かに普通、この年頃の女子だったらスイーツとかを一緒に頼んでもおかしくないのだろう。
オーダーを承った優奈という少女は厨房に戻り、コーヒーが入ったコーヒーを持ってきてテーブルに置く。
にしても・・・・・・・・・


「おい。」
「な、何でしょう?」
「お前、いくつだ?」
「え、えっと・・・・・・・・・」
「ゆ、優奈ちゃんは中学1年生なんだけど、ちょっと親の事情でここで働いているの!」


マスターが慌てて話に割り込んでくる。
まさかとは思ったが本当に中学生だったのか。
確信はなかったが、ちょっと顔つきが子供すぎると思ったのだ。
まぁ、世の中には童顔な人もいるから一概に言い切れないのだが……


「あのさ……労働基準法は大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫!
優奈ちゃんのお母さんは私の従姉妹だから、『従姉妹のお手伝い』ということでここで働いているの。
それにお金はお母さんの方の口座に振り込んであるから!!」
「フーン……まぁ、どうでもいいけど」


只の客に店員の個人情報を言ってしまう店長とはこれまた斬新な………
すると今度は優奈と呼ばれていた女が私をねめまわしてくる。


「アナタも同じくらいに見えるけど・・・・・・」
「ああ、私も中学1年生……という事らしい。」
「何で、平日の昼間なのに学校に行かないのよ!!」
「お前がゆーな。 『優奈』だけにな」
「それ面白くないわよ。 っていきなり名前呼び!?」
「私が面白いと思ったから、言っただけよ。
アナタにジャッジなんて求めてない。 
てか愛想笑いでもしておけ。 そんな正直すぎる態度は自分の首を締めかねないわよ。」


そう季節は中1の1月下旬
あと少しすれば、中学2年生になる………らしいが今の私には関係ない。
……学校に行くのは気に食わない。
あそこに無造作に足を踏み入れる事は私を死……主に社会的な意味で死に晒される事を現していた。


「でアンタ、フルネームは?」
「ちょ、見知らぬ人に向かってアンタは・・・・・・・・」
「私が質問しているんだ。」
「……礼丈優奈よ。」
「礼丈優奈、ねぇ………」


そういって美沙輝はまだ熱いコーヒーの入ったコップに口を近づける、が………


「うっ!!」
「ど、どうしたの!?」
「べ、別に! ちょっと喉につまらせただけよ。」


そうは言っているがあの表情………
まさか、と思い貴佐に話を聞く。


「貴佐さん、あの子もしかして………」
「うん、本当はコーヒー飲めないの」
「じゃあ、どうして頼んだんですか?」
「『中学生たるもの、コーヒーぐらいは飲めないとダメ』って思っているらしいのよ。」
「はぁ………」


どうも、ただの意地っ張りのようだった。
でも、残さずに全部飲もうとしている辺りは好感が持てた。
普通ならそこは残す場面のはずだ。


「………ごちそうさま」
「アンタ………」
「私にはちゃんと『星道美沙輝』という名前がある。
『アンタ』ではない。」
「じゃあ………せ、星道さん?
どうして苦手なのに紅茶を飲もうとするの。」
「別に 飲みたいから飲んだだけだ。
それに赤の他人である店員に話す義務はないはずだ。」
「それは………」


なんとなく興味が沸いたのだ
自分と同じく学校に行かない理由も気になった、というのもあった。


「まっ、確かに変かもね。
こんな見栄を張っても自分が強くなったわけじゃないんだし」
「え?」
「それにお前は何なんだ?
何故、学校に行かない? まさかお前も………」
「私にはどうしてもお金が必要なの!!」

突然、優奈が声を大きくする。

「これは私にしか出来ないの………!!
だから学校に行くわけにはいかないの」
「まぁ、どうでもいい。 店長、また来るわ。」


そう言い残し美沙輝は店を出る。
その後で優奈は一人、呟く。


「学校になんて行けなくていい。
誰に認められなくても、努力してそれが報われさえすれば………!!」


そういって優奈は拳を握り締める。
彼女だって好きでこの仕事をやっている訳ではない。
彼女には守りたいものがある。 彼女にとってはそれが今の『正義』であった。
周りにどう思われようと彼女にとってはそれが正しい行い『正義』なのだ。


「頑張れば、努力すればきっと報われる。
そうだよね・・・・・・・・お母さん」


礼丈優奈はそう確信していた。
だが、その正義は近い内に否定される事になる事を彼女はまだ知らない………


----------------------------------------------☆ ☆ ☆------------------------------------


(輝、私を1人ぼっちにしないで………!!)

「はっ!!」


目を覚まし、自分の右手を見る少女
その手には何も握られていなかった。 手は自分の体温の温もりしかない。
当然の事ではあったが、どこか寂しそうな表情を見せていた。


「輝………」


足を擦りながら薄らと涙を流す漆黒の少女
するとその少女の後方から2つの声が聞こえる。
少女は涙を拭くと、打って変わって毅然とした風貌で声のした方を見る。


「お姉様! ついにこの世界に粛清をかけるのデスね!!」
「何なりとご命令を」


1人は自分の背丈と同じくらいのサイズのハンマーを振り回し近距離戦をメインで戦うキュアデストロイに変身する水森紗枝
もう1人は魔術を駆使し、中~遠距離攻撃を得意とするキュアウィッチに変身する魔樹栞


「私達はお姉様に救われましたデス!!
何でもするデスよ!! 今回もドールの実験を………!!」
「……紗枝、でもドールの実験を任せられているのは私よ。」
「ど、どうしても譲れないデスか!?」
「ええ」
「うう、ショックデース………」
「頼んだわよ。 栞
紗枝もアレの設計、任せたわよ。」
「了解しました。」
「りょ、了解デス!!」


そういって持ち場に移動していく2人
漆黒の少女は1人になったのを視認すると、再び物思いにふける。
かつて永遠の友情を誓った親友との思い出を振り返りながら………


----------------------------------------------☆ ☆ ☆------------------------------------


「アンタ、まだいたの?」


帰宅した美沙輝はあきれた口調でものをいう。
何故なら、あのぬいぐるみが家の前にいたからだ。


「ようやく帰ってきてくれた・・・・・・・・・」
「おい、まだ悪戯をしようとしてたのか。 
いい加減にしろ、ぬいぐるみ」
「ぬいぐるみじゃないです!!  僕にはマカラという名前があります。!!
それよりも! 世界がピンチなんです!!」
「そんな話、信じるバカがいると思ったか。」
「本当です! 僕達の世界は本当にピンチなんです。
本当なんです、信じてください!!」
「黙れ、お前はもう帰れ!
ていうか人の話ぐらい聞け!」
「キミだったらきっとプリキュアになれる! だから!!」
「おい! 人の話聞け!!」


そういってマカラはスマホ型のアイテムを取り出す。


「コレ使ってプリキュアになって!」
「嫌よ。」
「そーそー『嫌よ』……ってエエッ!?
ど、どうして!?」
「嫌よ、知らない奴の変なアイテムを使えって胡散臭いし、そもそも『プリキュア』って何さ。
いきなり訳の分からない事を言わないで てか人の話を聞け。 それが出来ないなら帰れ。」
「あっ、そこから説明しないとダメなんだ……」
「聞くだけ聞いてあげるよ、その作り話
どうせ今日はやる事ないし」
(まぁ、明日も明後日も特にないけど)
「じゃあ……」


渋い顔をしたマカラは早速、説明に入る。
プリキュアとはかつて世界を守った伝説の戦士である事
まぁ、ファンタジーものではよくある設定である。


「僕達の世界は数百年、数千年前まではプリキュア、そして他にも多くのヒーローが世界を守っていました。
そう、あの日までは………」
「あの日?」

ハピプリ 6-35
「そうです。 突然、何者かによって、全ての怪人・怪獣・宇宙人らが地球を襲ったんです。
それに対抗する為、ありとあらゆるヒーロー達が立ち向かったんです。」
「で、どうなったの?」
「………プリキュアをはじめ、ヒーロー達は勇敢に立ち向かった。
でも突然、巨大な悪の黒幕が出現して………」
「負けたの?」

ギンガ 1-19
「いえ、敵味方問わず、皆人形にされてしまったんです………」
「へぇ………」


それから、マカラの話はさらに続いた。
その巨大な悪はその地球の時間そのものを止めてしまった事
マカラ達がいた国はプリキュアが庇ったおかげで救われた事
残された妖精達は残された力を結集してマカラをプリキュア達の人形達のエネルギーを感知されたこの世界に飛ばした事など多くの事を語った。

いかにもファンタジーでよくありそうな話で

ドライブ 3-4

こーんな台詞を言いたくなってしまったが…………
マカラは必死な様子なのでひとまず聞いておいた。
どこかその話を信じてみたい気持ちがあったのだ。

「僕がこの世界に飛ばされて、君の家にぶつかったのはきっと君がプリキュアにふさわしいからだよ!
根拠はないけど、僕はそう確信している!
ねぇ、人形集めを手伝ってよ!!」」
「人形ねぇ………」


そのワードにはどことなく引っかかりがあった。
なんとなくこのスティックに関連性があると思えたのだ。
最も私の「直感」に過ぎないのだが
……一番の理由はあのスティックをゲットしてから見るようになったあの『夢』が原因であるが


「で、私にその人形を回収してほしい、って事?」
「うん!!」
「信じてみてもいいのかもね・・・・・・・
アンタもロボットとかじゃなくて本物の妖精みたいだし
ロボットとかにしては動くが鮮明すぎる。」
「ホント!?」
「でも、少なくとも私はアナタの力を借りてプリキュアになる気はない。」
「何で!?」


リアクション芸人みたいなアクションを取るマカラに対し、飽きれた顔で美沙輝は話を続ける。
どこぞのエンタの神様に出ればレギュラー獲得できるかも………ってよく考えたらその番組は既に終わっていた。 特番はたまにやっているが


「今の話を総括すると、私は人形を回収するのよね。」
「うん!」
「という事はいずれそれを許さない、その『巨大な悪』とも戦わないといけないのよね。 この手の展開だと」
「うん!」


マカラは連続で力強い相槌を打つ。


「アナタ、私を殺す気?」
「うん!………え!?」
「要するにアナタは『僕はプリキュア達を救いたい!! でも一人じゃ何もできない………』」
「えっ? えっ?」
「『じゃあ他の世界の子供を利用してプリキュア達を救おう!』と考えているのね?」
「ぼ、僕そんなつもりじゃ………」


急に自分の言っている事が凄く自己中である事を理解したマカラは後ずさってしまう。


「だったらアナタ1人で戦いなさい。
少なくとも他の世界の住人である私に頼むのは筋違いじゃない?
この世界はアナタの世界じゃない。 自分の世界の事は自分で何とかするべきじゃないの?」
「でも! この世界にも『巨大な悪』の魔の手が伸びてるはずなんです! だから君にも少なからず戦う義務が……!!」
「別に私じゃなくてもいいでしょ?
それに私、『責任』とか『義務』って言葉、嫌いなんだよね。
アナタの勝手な言い分で私を縛らないでくれる?」
「僕の直感だったら君は強いプリキュアになれるはずなんです!!
だから!!」
「アナタは『プリキュアになる』…いや『戦う』って事の重さを理解してるの?」
「え?」

マカラはポカンと口を空ける。
美沙輝は話を続ける。


「いい?  戦うって事は『命の駆け引き』をするって事なのよ?
もし私が死んじゃったらアナタ、責任を取れるの?」
「そ、それは………」
「貴方達の世界の問題は貴方達の問題のはず
無闇に人を巻き込まないで
アナタがやっている事の重さをもっと考えなさい。 いくらなんでも………」

鎧武ー16

「それでも………」
「それでも?」
「僕は皆にプリキュア達を救うと誓ったんです!! それを投げ出したくない!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

マカラは涙を流し、窓から家を飛び出していった。


「ようやく出ていったか…………
ていうか本当にそういう事、考えてなかったんだな。」

ドライブ 2-2
(これがいわゆる『考えるのはやめた。』という奴か。)

やれやれ、と言わんばかりの表情になる美沙輝
妖精とはいえ、ああいう暑苦しいタイプは昔から苦手だった。


「でも、あの話が本当だとすれば………
コイツは………」


美沙輝は机の上に置いてあったスティック状の物体を見つめる。
果たしてコレはどう使うのか………その時、裏山の方で何か光った感じがした。


「ん? 今、何か………」

その時、美沙輝は自分の気持ちに気付いていた。
この状況を楽しんでいる自分を

「これは……チャンスなのかもね。」

美沙輝は再び外に出る。
多少ファンタジーすぎるが、それに賭けてみようと思った。
美沙輝は裏山に向かって足を踏み出した。


----------------------------------------------☆ ☆ ☆------------------------------------


その頃、マカラは裏山の中を一人歩いていた。


「僕が今やっている事は誰かを不幸にさせていただけだったの………?
でも、こうでもしないと僕達の世界は………」


マカラは一人悩む。
時間を止められず、まだ動ける状態であった妖精の中では彼が一番、優秀だったのだ。
でもそれだけだった。
優秀というだけでそれ以外に取り柄がなかったのだ。
マカラはそれを今、痛感していた。


「僕はどうすればいいんだ………」

鎧武ー13

「見つけたわよ!!」
「え?」


草木の中から少女が現れる。
コスチュームは紫を主体としたもので、その見かけはまさに魔法少女そのものだった。


「君はもしかして……プリキュア!?」
「私は……ライブプリキュア・ウィッチ
またの名を極念の魔法使い、キュアウィッチ」


キュアウィッチと名乗った少女はマカラを見つめる。


「この世界にもプリキュアがいたんだ!!
お願い、力を貸して!! 僕達の世界を………!!」
「例の世界からの侵入者を確認
これより消去させてもらうわ。」
「え!?」


突然、ウィッチの周りに魔力弾が複数宙に浮いて出現し、マカラに向かって放つ。


「え、ええ!?」
「まだ生き残っていた妖精がいたんだ。
でも、その命は今日で終焉よ。」
「何で………プリキュアなのに!!」
「プリキュアだって人間よ。
皆が皆、いい人だと思ったら大間違いよ!!」

そう言い、ウィッチはさらに魔力弾を連射する。

「そんな! 心が曲がっていたらそもそもプリキュアには……‥‥!」
「ところがなれるんだよねぇ
ちょっとアナタの世界のプリキュアとは仕様が違うのよ。」
「ううっ………」
「さて、次はコレの実験を………」


そういってウィッチは何かを取り出す。
それはさっきチラッと見た美沙輝が持っていたものと似ていた。
カラーリングはあっちが虹色に光っていたのに対し、こちらは禍々しい紫ではあったが


「それは!?」
「ある世界で伝説とされているアイテムをプリキュア用にアレンジ・量産化したこのシャドーキュアスパーク
どこまで凄いか試させてもらうわ!!」

続いて取り出したのは怪獣の人形だった。
「まさか」とマカラは心に悪寒が走った。


[サモンライブ! ガギ!!]


禍々しい光が放たれたかと思うと、人形は巨大な怪獣へと姿を変える。
両腕のムチをしならせ、闘争本能がむき出しだった。


「あれは・・・・・・・」
「バリヤー怪獣・ガギ、あの妖精を始末しなさい。」
[グォォォォォォ!!]


ライプリ 1-1
雄叫びをあげるガギ
だが、その大きさはかつて確認された個体よりも遥かにサイズが小さくなっていた。
見た感じ、サイズは3mぐらいに感じられた。

「お姉さまも言っていたけど、スパークでライブするとオリジナルのサイズよりも小さくなっちゃうようね。
人形にされた時の影響かしら?」


ガギはマカラに近づいていく。
マカラは逃げるが、途中で何かにぶつかってしまう。
そこには何もないはずなのに まるで透明な壁にぶつかったようだった。


「痛っ! 何で!?」

バンバンと透明な壁を叩くが、全く壊れる様子はない。
後ろからはガギが近づき、冷静さを失ってしまう。

鎧武 46-34
「ここから出してぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
「ガギは透明なバリアフィールドを周りに展開する事が出来る・・・・・・・・そんな事も知らないでプリキュアの妖精を語っていたの?」
「そんな事、知らないよ!!」

b774eab9.jpg
「まぁ、確かにガギは『ネオフロンティアスペース』出身の怪獣 知らなくても仕方ないか。」

ガギは両腕のムチを叩き付け、マカラを威嚇する。

「負けないっ!! 僕にはやらなきゃいけない事があるんだ!!」


マカラは力いっぱい体当たりする。
だがガギの厚い皮膚にはビクともしなかった。


「そんな………」
「ガギ、やりなさい。」


ライプリ 1-2
ガギは角から赤い光線が放たれ、マカラは怯む。
その隙に尻尾の一撃を食らい、マカラはバリヤーに叩き付けられてしまった。


「威勢はいいけど………実力が伴わない強がりは言っても空しいだけよ?」
「ううっ……」
「随分、苦戦しているみたいね。」
「え!?」


現れたのは美沙輝だった。
どうやら先ほどの裏山の光や爆撃音などを頼りにここまで来たようだ。


「予想以上に面白い事になってるじゃない?
推測だけど……あの怪獣は元々は人形だった奴なのかな?」

ギンガ 1-56
「ご名答
かつて起こった『ダークスパークウォーズ』を参考に私達を統率するお姉さまが全てのヒーロー・怪物を人形にさせたのよ。
そしてそれを実体化させるスパークシステム
この世界はそのシステムの実験場に選ばれたのよ。」
「おいおい………、そんなにネタバレしていいの?」
「別にいいわよ。 警察や国会に連絡しようとも誰も信じないと思うし
それに……ここでアナタを殺してもいいんだし」

そういってウィッチは杖を美沙輝に向ける。

「君………助けに来てくれたの?」
「んなわけないじゃん。」
「ですよねー……… じゃあ、何で来たの?」
「チャンスをあげるわ。
アナタの力でアイツを倒してみて。」
「え?」
「もし勝てたらアナタの持ってきたアイテムでプリキュアに変身してあげる。」


意外な言葉にマカラは喜ぶ。
だが、『アイツを倒してみて。』の言葉の真意は………?


「私をプリキュアにするって言うんだから、アナタ自身も当然、強くないといけないと思うしね。」
「そんな………」
「まさか『自分が安全に目的する為のの保身』のために私をプリキュアにしてボディーガードにさせる、とか考えてないわよね?
子供をそんな危険な事に巻き込ませる上、自分は楽するなんてアンタ最悪な妖精ね。 反吐が出るわ。」
「そんな事は考えてないよ!
でもプリキュアの力なしでアイツを倒すなんて……」
「だったら手伝う気はないわ。」
「……っ!!
やるよ! 僕が役に立つ妖精だって証明するよ!!」


そういってマカラは飛び出す。
そして腕にエネルギーを貯め込む。


「妖精学校最優秀の僕の力を見せてあげるよ!!
ハァァァァァァッ! 妖精弾!!」
(ネーミングセンスねぇ!!)


美沙輝が心の中で突っ込みを入れたマカラの放った光弾はガギに向かって放たれる。
ガギの皮膚は爆破し、動きが少し止まる。
………が、それは一瞬の事だった。


「グォォォォォッ!!」


ガギは角から光弾を放つ。
マカラは必死に避けるが、バリヤーフィ-ルドも張られている中、攻撃を避けるのは至難の業であった。
閉鎖されたフィールドの中でマカラは体力が尽きてしまう。


「もう、限界なんじゃないの?」
「ううっ、うわーッ!!」


光弾、そしてムチの連続攻撃を受けマカラは再びバリヤーフィールドに叩き付けられてしまった。


「やっぱ無理か………」
「アナタ……無理と分かっているのにあの妖精を戦わせたの?」


ウィッチは興味深そうに美沙輝を見つめる。


「ついでにダメージをそれなりに与えてくれれば良かったけど、まぁ期待しすぎか
でもアイツの戦い方は分かった。」
「ま、まさか最初から僕は捨て駒………?」
「そういう事」
「酷い……」
「これが私のやり方! 付いて来れる奴だけ付いて来ればいいわ。」


美沙輝はニンマリと笑う。


「やっぱりそれが目的だったのね。 でもただの人間であるアナタにもガギを倒せるとは思わないけど?」
「残念、私をただの人間だと思わないでほしいね。」


そういって美沙輝は先ほどのスティックを取り出す。


「それは!? それにあの虹のような輝き方………
何故、貴様がギャラクシースパークを!?」
「コレ、ギャラクシースパークって言うんだ。 悪くない名前ね。」
「でもさっきは!」
「『アナタの持ってきたアイテム』では変身しない、って私は確かに言ったはずよ。
これは私がやると私が決断した私の為の私の戦いよ!!」


そう言いながら、美沙輝は戦いの姿勢に入る。
するとギャラクシースパークは光を強くする。


「な、何!?」
「来ると信じてたわよ! 新たなプリキュア!!
私のカンも割と当たるものね。」


ギャラクシースパークからプリキュアの人形が出現する。
誰も見た事がない新たなプリキュアが
それを掴み、人形の足元にスパークの先端を触れさせる。


「プリキュア! ギャラクシーライブ!!」
[プリキュライブ! キュアギャラクシー!!]


私の身体は光に包まれる。
その色は虹色に輝き、周りの者、全てが目を伏せていた。


「何なの!? このエネルギーは!?」


高出力のエネルギーの光はガギのバリヤーフィールドをも打ち破る。
光が止むとそこにはプリキュアがいた。
誰も見たことがない、身体のあちこちに虹色に光るパーツがついている薄いピンクと白を基調とした服をまとったプリキュアが
そのプリキュアは目を開けると高らかに名乗りを上げた。


「銀河の守護者! キュアギャラクシー!!」
「キュア…ギャラクシー……」


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名乗りを終えた私は自身の姿を見る。
不意に触った長い髪も黒から濃い目のピンクになっていた。
コスチュームは余りにもコスプレチックで普通だったら失神する程の羞恥スタイルだったが………


「これが・・・私・・・・・・!!」


驚きを隠せない私だったが、それ以上に私は喜んでいた。
身体の奥底から力が湧き上がってくる。 誰もいなければ大歓声をあげていたと思う。
その高揚がコスチュームの恥ずかしさを掻き消していた。
無限のプリキュアパワーをその身で感じた美沙輝……キュアギャラクシーはドヤ顔でウィッチに顔を向ける。


「これで私もプリキュアって奴の仲間入りねぇ」
「本当にプリキュア………!?
何で!? 妖精の力もないのに!?」
「『何で』!? 決まってるじゃん、それは私が選ばれた者だからよ!!」


そう自信満々に答えた美沙輝……いやキュアギャラクシーはガギに飛び掛かる。
身体のサイズ差は歴然だったが、ギャラクシーのパワーは凄まじいものであった。


「デヤァッ!!」


押し出してからの一突きの拳がガギの厚い皮膚に命中する。
さらに連続で放つと、ガギの大きい身体は次第に後退していく。


「グオオオッ!!」


ガギは口からエネルギー弾を放ち、反撃する。
ギャラクシーは腕から小さいバリアを展開し、攻撃を防ぐ。


「ギャラクシーの戦い方、少しずつ分かって来たわよ!!」


脳内にキュアギャラクシーの戦い方が伝わってくる。
これはどうやらギャラクシースパークの能力らしい。
『使用しているライブドールの能力を伝える』、それがこのスティックの役目でもあるのだ。
だが、少し妙な違和感を感じる。 妙に戦い方が分かりすぎているのだ。
ゲームで例えて言うなれば『誰かが使っていたレベルMAXのキャラクターをそのまま使っているような感覚』なのだ。
そんな事を考えているとガギはさらにエネルギー弾を連射する。


「だったら………コレよ!!」
[ギャラクシーブレイガン!!]


腕のブレスレット、ギャラクシーリングに触れるとリングから剣と銃が1つになった武器、ギャラクシーブレイガンが召喚される。


「ハッ!!」


ギャラクシーは銃形態のブレイガンでガギを怯ませる。


「よし!!」


そのまま、前進し今度は剣に変化させたブレイガンで何度も斬りつけていく。
すると再び、脳内にギャラクシーの情報が入ってくる。


「コイツ、武器にもなるのか!!」
[スパークチェンジ!!]


リングから再びガイダンス音声が流れたと思うと、ギャラクシースパークが変化し、剣の形となる。


「どうやらこうやって戦うのがギャラクシーの戦い方のようね。
やってやるわよ!!」


ガギのムチ攻撃を剣で弾き返したギャラクシーは大ジャンプする。
そしてそのまま剣を振りおろし、ガギのムチを斬った。
ムチは地面に落ち、断面から血が噴き出るとガギは雄叫びを上げる。


「よし!!」


しかしガギは残ったムチを体にしまうと今度はハサミのような腕でギャラクシーを挟む。
いくらサイズが小さくなったとはいえ、少女であるギャラクシーと比べれば十分に大きい。
ガギは角にエネルギーを貯める。


「少しはやるわね・・・・・・・・!

でも、負けない!! 私の本気、付いてこれるなら付いてきなさい!!」

[レッドフィニッシュ!!]

リングが赤く発光しガイダンス音声が流れる。
それに呼応するようにギャラクシーの身体の虹色のパーツが赤くなる。


「プリキュア! ギャラクシーファイヤーボム!! バージョンβ!!」


ギャラクシーの体温は急上昇し、炎を身に纏う。
そのまま大爆発を起こし、ガギは右腕を失う。


「なっ・・・・・・・・・!!」
「はあっ!!」


いつの間にかマントを展開し、空中にいるギャラクシーは強力な蹴りを放ち、ガギの角をへし折る。


「トドメよ!!」
[ギャラクシーフィニッシュ!!]


ギャラクシーブレイガンからガイダンス音声が流れるとブレイガンが虹色に光る。
それに反応し、身体のあちこちにある虹色に光るパーツがさらに虹色に光る。


「プリキュア! ギャラクシーバスター!!」


ギャラクシーブレイガンから複数の虹色に光るエネルギー弾が放たれ、ガギはその光に包まれる。
ガギは倒れ、そのまま大爆発した。
ドゴォォォォォッ!と爆発音が響くのを聞きながら私は腕を下ろし、その光景を見る。


「凄い……!
これがプリキュアの力……!! 私の力・・・・・・・・・!!」
「まだ終わりじゃないわよ!!」


ウィッチが前に出る。

私は再び、戦いの体制になる。


「今ならまだ引き返せるわよ。 
変身アイテムと妖精を置いて逃げれば命までは奪わないわ。」
「断る。 やっと誰をも凌駕できるかもしれない力を手に入れたんだ。
その力を捨てるなんて・・・・・・・できるわけないじゃない!!」
「そう……… アナタ、後悔するわよ?」
「誰かに指図されて後悔するんだったら、自分で選んだ事で後悔した方が絶対いいに決まっているじゃない!!
私はもう誰の指図も受けない!!」

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それを聞くとキュアウィッチは右手に杖を召喚する。
より魔法少女っぽい雰囲気になった。


「行くわよ………」
『待ちなさい。』
「!?」


驚くべき事にその声は少女のものだった。
一瞬、ボイチェンの可能性も考えたが、ギャラクシーのカンが『その線はないだろう。』と感づいていた。


「アンタが『巨大な悪』って奴?」
『その呼び方じゃ面倒くさいでしょ?
私の事はダークネスと呼びなさい。』
「フーン、ダークネスねぇ………」
『ここは引きなさい。 キュアウィッチ
今は戦う時じゃないわ。』
「あのガギのライブドールは・・・・・・・」
『あんなの別にいいわ。 渡してあげなさい。』
「え? でも・・・・・・」
『私に文句言うの?』
「ス、スイマセン
了解しました………」


そういってウィッチは姿を消してしまった。
それを確認し、ギャラクシーは変身を解いた。

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「ギャラクシー……ついに目覚めたわね。」


とある部屋で一人、少女が呟く。
黒服を身に纏ったその少女は先ほどまで敵のように視認していたギャラクシーに対し、喜びのような感情を見せていた。


「第一段階、確認完了
ギャラクシーの誕生を確認……
でもまだダメ………」


少女…ギャラクシーは過去の過ちを悔やんでいた。
かつて仮面ライダーディエンド……『海東大樹』やシャリバン・シャイダーらに自分達の行動を探られていた事を遥かに上回る自分の失態
もう、絶対失態を犯さないと決めたのだ。
世界を作りかえる為に!!


「ギャラクシーはいずれ覚醒する。
これからはライブプリキュアの育成に専念するべきね。
あの子が目覚める時までに絶対に………!!」


そういってダークネスは設計図を目の前に広げた。
そこには『フレイム』、『ユキカゼ』、『ダッチェス』、『ファイター』、『アカツキ』などといった複数のライブプリキュアの名前が刻まれていた……


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変身解除した美沙輝は1人、右手を握ったり開いたりしていた。
その表情は無愛想ではあるがどこか自分に惚れている感じがした。
俗に言う『自画自賛』である。


「これが私の力………」
「ギャラクシー!!」


マカラが突然、胸に飛び込もうとする。
寸前で私が張り手をして、防ぎマカラは地面にぶつかる。


「アンタ、一応男でしょ?
女の胸を触ろうとするなんて……最低ね。 私が優しくなければ110番してたわよ?」
「スイマセン本当にゴメンなさい。
で、でも! プリキュアになったって事は!! 一緒に戦ってくれるんだよね!?」
「何言ってるの?
別に一緒には戦わないわよ?」
「え?」
「私はあくまで自分の力で変身したんだから、アナタの言う事なんて聞く気ないし」
「じゃあ、なんで戦おうとしたのさ!!」
「あの人形を集める為よ。」
「え?」


そういって士音は先ほどガギがいた場所に足を運び、ある物を手にする。
それは先ほど倒したガギの人形だった。


「私のこの力は私だけのもの………!!
この力があれば私は過去の自分から卒業できるの。
その為に戦うだけよ。」
「そんな………」


半泣きなマカラを後目に私はある事を確信する。
これはチャンス
理不尽な仕打ちから我慢して生きてきた私にとってはチャンスなんだ………!!
そう、私の今までを考えたら、この力は願ってもない機会!!
力がなくて、弱くて、口だけ強がっててイジメられてばかりの私を卒業できるんだ!!
私は心の中でガッツポーズをしていた。


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「こうして私は新たなプリキュア・キュアギャラクシーになった。
だが、ここでの私の戦いは単なる序章に過ぎなかった……」


「私と同じように希望、欲望、願望を募らせ、プリキュアになる少女はたくさん存在した。
そしてその少女達は互いの正義、イデオロギーをぶつけ合う事になる………!!」


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第2話のリンクはこちら⇒http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3580666


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